重症心身障害児(者)病棟
幼児から高齢者まで幅広い年齢層の患者さんが入院しています。多くの患者さんにとって21病棟は治療と生活の場を兼ね備えた所です。人工呼吸器や気管切開を行っている患者さんには、呼吸リハビリや腹臥位を積極的に行い肺炎予防に努めています。また、患者さんが笑顔で快適に過ごせるよう車椅子散歩など療育での関わりにも取り組んでいます。医師、保育士、児童指導員、理学療法士など多職種がそれぞれの専門性を生かし協力することで、安心して療養生活を送っていただけるよう心がけています。
22病棟は脳性麻痺・精神発達遅滞・てんかん・筋ジストロフィーなどの疾患を抱えた患者さんが多く医療ケアを必要とする患者さんも増えています。自分で思うように動くことが出来ず、意思疎通が難しい患者さんに対して私たち看護師は、患者さん一人ひとりのニーズに対応できるように心がけています。そして患者さんとご家族の思いを尊重し楽しく、穏やかな日々が過ごせるよう身体的・精神的な日常生活のサポートを行っています。医師だけでなく児童指導員、理学療法士など様々な職種との関わりが強いのも重症心身障害児・(者)の看護の特徴といえます。多職種チームで連携しながら患者さんのQOLの向上に努めています。
また長期間入院されている患者さんが多く、生活の場所となっている病棟で少しでも季節を感じてもらえるよう四季折々の工夫をしています。
私たちが目指す看護は、ひとりひとりを大切に、安全にきめ細やかな支援と、患者さん・家族の方に満足と安心の看護を提供していくことです。23病棟は、コミュニケーションが困難で日常生活援助を必要とする方が殆どです。食事援助・清潔援助・排泄援助・移動介助など、個別性を重視して援助しています。食事の時間は、できるだけ楽しく、安全に摂取していただくよう工夫しています。また、自分の意志で移動可能な患者さんには、転倒転落がないよう安全に注意して関わっています。